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思い込んでいただけで
あの詩が好きだ
なんてまったくの錯覚

あれは朗読する彼女の声と
なんども珈琲の宣伝に流れる映像と
それに惑わされていただけで

その詩を活字として目でおったとき
なんにも感じなくて
いつかのようなしゅるっとした感覚がなくて

やはりそういう錯覚は
起こり得ること
なにかとなにかの作用によって

好きな詩は
その言葉と並びと行間から
自然に良きものはここにしゅるっとはいってくる

どれほどに有名な詩人であっても
どれほどに優れた詩人であっても
あの詩は好きではないと

なぜなら
わたしが朝目覚めたとき
カムチャッカの若者のことも
メキシコの娘のことも
ニューヨークの少女のことも
ローマの少年のことも
まったく考えないし
ここの朝だけで頭のなかは
いっぱいだし
朝っぱらからリレーなんてしてられないもの
# by hajimenoippo_1 | 2008-08-14 20:39 | 雑記

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駅前のコープにて
プチトマトを買い求めた
お盆の買出しの家族が多く
カートにたくさんの食料を入れて
レジに並んでいる

プチトマトを1ケースだけのわたし
定価は60円
前の人も後ろの人も
カートに山盛りで

わたしはプチトマト1ケース
定価は60円
生産者はヨシノさん
たぶんこのあたりのおばあちゃん
わたしの支払った60円から手数料を引かれて
いくらかの売り上げがおばあちゃんの口座に入る

もう1ケース買えばよかったかな
# by hajimenoippo_1 | 2008-08-13 20:38 | 日記

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夜空に
星を探したが
どこにも見あたらず
切れかかった外灯のまわりに
きらわれものの蛾がとびかう

さっきから
同じ曲を繰り返し聴いている
声と詩とピアノの音が
このなかにある醜いものを
暗闇に散らかしてくれているような気がして
ハッカ飴をなめたときの
辛い感情をみつける

こんな夜は
星の見えない夜は
なにかを
さがすくせがある
# by hajimenoippo_1 | 2008-08-11 22:43 | 雑記

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ことばにすれば
遠くなってしまうものがあって
ふつふつと
炭酸の泡のように
浮上しては消え
ここにも
どこにも
それはことばにできないもので

浮上した泡は
あの炭酸の泡は
ぷちんと割れて
どこにいってしまうのか
考えたこともなかったな
# by hajimenoippo_1 | 2008-08-09 23:03 | 雑記

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こんなに暑い日は
山とか高原とか
どうなの

やっぱし
あづいべなあ
# by hajimenoippo_1 | 2008-08-07 20:19 | 雑記