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雑記

震災の日に

揺れの最中、となり、近所の人々とことばを交わした
仕事が休みで自宅にいたのだ
「だいじょうぶ?」「なかなかおさまらないね」
目の前の線路には電車止まったまま
今もその状況は同じ
少し、おさまったころ、家のなかをかたづけはじめた
電気が落ちたことを確認し
水道が出ることを確認し
浴槽に水をためて、台所用の水もためた
何度もくる余震おおきな余震
やっと、ラジオを探し出し、電池は別のものから取り外し
被害の状況を声だけでゆっくり知っていくこととなった
電気が使えないということをじっくりと考える
何日続くかわからなことも考える
沿岸の被害がただごとではないことを声だけで知る
夜にそなえて、ロウソクを探す、仏壇から数本、
しまっておいたきれいな大きなロウソクも
そしてライター、マッチ、ロウソクがたおれてもいいように
金属製の容器、
ガスが使えた、夕飯は暗くなるまえに、簡単なものを用意して
夜に九時過ぎに病院の仕事から帰った娘と会う
病院の四階で勤務していたことの揺れの大きさと
患者さんたちの動揺をおさえることに大変なようだった
寒いからわたしの寝室で一緒に寝る、今もまだいる・・・
翌日、とにかくナニカしよう、と洗濯をした
久しぶりの手洗いだ、寒さも忘れてごしごしと。
何度か近所の人と話をして何かあったら助け会おうという
電話は不通、ラジオだけの情報、亡くなった方々が一桁から二桁
どんどん増えていくばかりで気持ちがどうにかなりそうになる
停電の夜、二日目、ロウソクが泣きそうに揺れている
ガスが使えることが何よりも助かった、温かな食べ物を食べられた
三日目の午後やっと電気が生きてきた
そのことを近所の人たちと喜びあう
そしてご飯を炊いた、うまかった、ありがたかった、電気が。
ラジオだけの情報からテレビになった瞬間、目を覆いたくなる
気持ちがぐらぐらして、あの美しい三陸の海がどこにもないことを
刻みながらいろいろのことを考えながら
これからの暮らしを思う
道には車の列、ガソリンを求めて何キロも並んでいる
自転車を用意した、ガソリンは被災地へ少しでも届けなければ
車はしばらく休ませよう、
職場へ行き、これからのことを話す
そして、これから自転車通勤できりぬけようと思う
幸いにも命がある
できるだけ、普段どおりの暮らしを心がけ節約、節電、節水しながら
仕事をしよう、と思う、
この最中、職場に泊まりながら働いている友がいることを知る
わたしも、なんとか、歩き続けなければ、と思う。

みなさんも、大きな不安と苛立ちとフクザツな心境に
陥って、これからのことをたくさん考えると思います。
けれど、立ち止まってしまうわけにはいきません。
わたしは、わたしの仕事、食べ物の種を蒔き、植えて、育てて
収穫して、流通の少しの役にたちたいと思います。
モノをつくること、ことばを紡ぐこと
それを続けるということを、わたしのするべきことと思いながら
なんとか歩き続けたいと思います。
by hajimenoippo_1 | 2011-03-14 22:48 | 雑記
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