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自転車泥棒

とある民族研究家の人は
イタリア映画の自転車泥棒のあらすじを
語り始める。
なるほど
戦後六十年の日本の農業を語るには
統計的な数字を並べるよりも
人の心に訴えるものがあるようだ。
この映画が公開されたのは昭和二十五年
当時に映画を見た人は
子供に泥棒をさせる父親を憎んだが
その五十年後に見たときは
息子に盗みをさせる父の心が切なくて泣けたという。
民族研究家は父アントニオと
その息子ブルーノを通して
当時の村の事情そして現在の
日本の農業の背景を上手に語っている。

人の心に何かを伝えたいとき
こういった、人をひきつけるきっかけとなる
たとえ話が大切だと思える。
思い出してみれば学生時代とか
あるいは、いくつかのセミナーなどにおいて
記憶として刻まれていることばなどは
こういった、うまいたとえ話が要所要所に
隠し味の役割を果たしてくれて
そこから本題へと導かれていったように思える。

自転車泥棒という映画を見てみようか
という気持ちにもなってくるのだ。

(こういう書き方をすると頭のてっぺんがちくちくするのはなぜだろう)
by hajimenoippo_1 | 2009-03-06 21:20 | 雑記
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